■南極物語 EIGHT BELOW
―― ハリウッドで、あの感動の実話
「南極物語」をリメイク、大ヒット
南極にある日本の昭和基地に置き去りにせざるをえなくなったカラフト犬15匹。そこは極寒の地で、えさもなく誰もが生存するのは不可能と思われている場所だった。
1年後の1959年に志願してやってきたその犬係の越冬隊員が目にしたものは・・・。
実話に基づき製作され、大ヒットした日本映画『南極物語』(1983年、高倉健主演、フジテレビ)を、今度は、ハリウッドで、ディズニーが米国人を主人公にして製作した。
舞台は、米国科学財団南極基地で、超一流の南極ガイド(ポール・ウォーカー)主演で、全米でも大ヒットを記録した。フランク・マーシャル監督。
20006年米国映画。
【特別インタビュー】
クリスティーン・イソさん
・・・映画プロデューサー/ハリウッドで活躍する、『南極物語』 『リング』のハリウッド・リメイクの仕掛け人。
―なぜ日本映画『南極物語』をリメイク?
日本でも「南極物語」は当時大ヒットしたし、中心の話に夢があります。犬たちは死んでしまうかもしれないという、この世の中で最悪の状況に置かれました。食べるものもないし、零下の毎日だし、生きる可能性が少ない中で犬たちが生きてきた「その生きる執念」と、実際に戻ってきたこと。また絶対にそのまま「見捨てて死なせられないという人間の思い」があり、そして実際に死んでいると思って行ったら生きていました。
今、世界的に、恐怖とか見捨てられるということがある中、この生きる力は素晴らしいと思いました。実際は、タロとジロの2匹が残ったのですが、ディズニー映画では、子どもがターゲットなので、ハリウッド版では、2匹だけがなくなる設定になりました。
『南極物語』は、動物も絡めたストーリーで、実話で、家族皆で見ても通用するテーマを探していた中で見つかりました。映画では、犬の演技が素晴らしかったです。
―ハリウッド版『南極物語』を作って嬉しかったこと?
みんなに観て喜んでもらう映画、パッションもあり、勇気もあり、信じる「信仰」もあり、いろんな大変な中を乗り越えて、観てよかった、学んだ、自分の人生にもプラスになるような映画だったと感じてもらえたことが嬉しいです。みんな観た方もほとんどどの年齢層の方も喜んでくれて、「あの映画は素晴らしい映画だった」、「子どもは2、3回観る」と、言われたことが私は嬉しいです。そういうことを聞くだけで、私は映画を作ったかいがあって、これからも是非そういう映画をどんどん作っていきたいです。米国でもNO1DVDセールスですよ。一番最初に出たときNO1でした。ディズニーも大変ハッピーでした。
―日本とアメリカの架け橋になるのが夢
『南極物語』や『リング』で日本に限らず、アジア映画を世界に紹介する「橋」になったことを自分の誇りに思っています。それが私の一番のパッションです。日本、アジアものを世界に紹介すること、米国から日本へ紹介するのが、私の夢であり、私の土台のパッションです。これからもいいお話があれば、実話でも作った話でも紹介していただければ、そして自分の中でも、「これならいける(Got
feeling)」と思えるならば、是非、進めて映画化するために頑張ります。
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