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神さまのことがわかってくる映画

■ツレがうつになりまして。

シリアスな話をコミカルに!

漫画家のハルさん(宮崎あおい)とツレ(堺雅人)が夫婦で、あとイグアナのイグが高橋家のメンバーです。真面目なサラリーマンのツレは、結婚5年目のある朝、突然『しにたい』と言い出します。お医者さんの診断は「うつ病」。そこからハルさんとツレの「うつ病」と向き合った夫婦の歩みが始まります。漫画家の細川貂々(てんてん)さんのベストセラーコミックエッセイ(夫婦の闘病記)(2006年)がベースになっています。略称は『ツレうつ』です。「うつ病」とはどんな病気かがわかりやすく描かれています。

映画の中で、キリスト教の結婚式の誓約(せいやく)の言葉が出てきます。『その健やかなるときも、病めるときも/喜びのときも、悲しみのときも/富めるときも、貧しいときも/これを愛し、これを敬い/これを慰め、これを助け/その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか。』これは神さまの前に誓う言葉ですが、今まで以上に深くこの言葉が入ってきます。これから結婚される方、既に結婚されている方も、結婚の意味、夫婦の意味を改めて考えてゆくきっかけにもなると思います。また、シリアスなテーマをコミカルに描いています。

2011年 日本映画




■ソウル・サーファー

魂のサーファー・・・感動の実話

サーフィンが大好きな女の子が、サーフィン中にサメに襲われ、片腕を失います。ショッキングな出来事ですが、本人の信仰とクリスチャンの家族の支えでそこから立ち直って、全米でトップランキングのサーファーになってゆきます。
これはベタニー・ハミルトンさんの感動の実話で、彼女はいつも聖書の『わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。―――主の御告げ。――― それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ』(エレミヤ書29章11節)を引用しているそうです。日本公開は未定。

2011年 米国映画




■大地の詩―留岡幸助物語

「非行少年更正」のために家庭学校を!

岡山出身で、京都で教会の牧師をしていた留岡幸助(村上弘明)は、妻の夏子(工藤夕貴)とともに、請われて北海道空知の集治監(今の刑務所)の教誨師になります。その中で、犯罪の根は14、15歳までの家庭生活に基づいていることに気づき、留学を経て、巣鴨に非行少年の自立支援組織としてキリスト教精神に基づく「家庭学校」を設立、その後「北海道家庭学校」を設立して、生涯を「非行少年更生」のために捧げた実話です。岡山で日本最初の孤児院を作った石井十次さんとも交流がありました。アーサー・ホーランドさんがケリー宣教師役で出ています。また、留岡さんが囚人に「レ・ミゼラブル」の話をしています。ジャン・バルジャンに銀の食器を盗まれた司教が「その食器は私が与えたもの。銀の燭台も持ってゆくようにと言ったのに」と、憲兵に捕らえられたバルジャンをかばったシーンは「神さまの愛」を感じるシーンでした(そこからバルジャンは更生します)。

2011年 日本映画




■塔の上のラプンツェル

息をのむ映像の美しさ、ストーリーもいい!

18年間一度も高い塔から出たことがない娘ラプンツェルは、21メートルの長くて美しい髪の毛の持ち主。そのラプンツェルの母ということになっているゴーテル。そこに、大泥棒フリン・ライダーが、逃げ込んだことから、ラプンツェルは、その世界に踏み出す決心をすることに・・・。特に彼女には自分の誕生日にだけ浮かぶ不思議な灯りを見に行きたいという夢がありました。原作はグリム童話の「髪長姫」。1937年の『白雪姫』から数えてディズニー長編アニメ第50作目という記念すべき作品です。ディズニーアニメの伝統と3Dなど最新技術が融合されたオススメの作品です。

2010年米国映画




■ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島

エドモンドとルーシーは再びナルニアの世界に

エドモンドとルーシーはいとこのユースチスの家に預けられていました。その時に、再びあのナルニアの世界に。カスピアン王やリーピチープと再会し、新たな冒険に。この第3章では、このユースチスが、一つのポイントとなっています。
映画に出てくるアスランは王の王で、イエス・キリストを現しています。また、主人公のひとりルーシーの視点で見てゆくとわかりやすいです。今回シリーズで初めて3Dになっています。
ナルニア国物語では、この第3作が一番売れているそうでストーリーがいいです。

2010年米国映画




■アメイジング・グレイス

・・・この歌にこんな感動的なドラマが・・・

熱心なクリスチャンの母を持ちながら、信仰から離れ、奴隷船の船長として、奴隷貿易に手を染めるようになった人物がいました。彼は22歳で、船長の時、嵐の中で沈みそうになり、生まれて初めて必死に神さまに祈った時に、奇跡的に嵐から守られました。そののち牧師となって、そうした奴隷貿易に関わったどうしようもない罪人の自分を赦してくださった「神さまの驚くべき大きな恵み」を歌とした「アメイジング・グレース」を作詞したジョン・ニュートン(1725年〜1807年)のことです。

「アメイジング・グレース」
 驚くばかりの 恵みなりき
  この身の汚れを 知れる我に (聖歌229 1番)

世界中で200年以上も歌われ続けているこの『アメイジング・グレース』ですが、この歌を作詞したジョン・ニュートンがこの映画の重要な場面で何度か出て来ます。この映画は、当時英国で行われていた奴隷制を廃止するために生涯をかけ、奮闘したウィリアム・ウィルバーフォース(1759年〜1833年)の話ですが、実は彼はクリスチャンで彼の牧師がジョン・ニュートンだったのです。彼は悩み、ジョン・ニュートンに相談しに行きます。その際、ジョン・ニュートンは自分は奴隷船の船長だったことを告白するシーンがあります。またニュートンは彼を励まし続けます。今まで聞いていた「アメイジング・グレース」の歌がもっと深く味わえるような内容です。また、ケンブリッジ大学時代からの友人のピット(彼は後に24歳で英国首相になる)との友情もとてもいいです。
原題の副題は、「一人の人間と・・・神が、世界を変えることができる!」。

リンク: マイケル・アプテッド監督 特別インタビュー

2011年3月5日(土)日本公開。(2006年イギリス映画)




■ヤコブへの手紙

心を閉ざし、怒りを抱えた元服役囚と盲目牧師との出会い

舞台は1970年代のフィンランドの田舎。終身刑が恩赦で12年で服役を終えたレイラは年老いた盲目のヤコブ牧師の住み込みの手伝いとなりました。その手伝いとは、ヤコブ牧師に寄せられる悩みを持った人々からの手紙、その手紙を読んで、ヤコブ牧師が言う返事を書くのが仕事でした。レイラは心を閉ざし、その仕事を馬鹿にし、嫌で仕方がありません。
ところが、ぷっつりとヤコブ牧師への手紙が途絶えてしまいます。ヤコブ牧師はふさぎ込んでゆきます・・・。『盲目は誰からも必要とされていないのでは・・・?』。
その一方で、誰に対しても心を閉ざし、怒りをかかえたレイラ、生きていることの希望は見つかりません・・・。
『愛』の章と言われる第一コリント13章の3節から7節、それからピリピ人への手紙4章6節から7節などが、映画の中で読まれています。また悩みを持った人たちのために祈り、また寄せられた手紙に丁寧に返事の言葉を伝える年老いた盲目の牧師の姿はとても感銘を受けました。
普段フィンランド映画を日本で観ることはまず、出来ない中、こうした映画で、フィンランドの風景や人々を垣間見ることも出来ます。テーマは一般に通用する内容です。2010年3月の第82回アカデミー賞外国語映画賞のフィンランド代表作品となりました。
2011年1月、銀座テアトルシネマほか全国順次公開されます。ハリウッド映画のような派手さはありませんが、キリスト教的な価値観がしっかりとした佳作です。

2009年 フィンランド映画
※フィンランドの国民の96%は国教のキリスト教のルター派に属しているそうです。




■シャーロック・ホームズ

シャーロック・ホームズと黙示録の意外?なコラボレーション

シャーロック・ホームズはコナン・ドイル原作で世界中にファンがいます。しかし、今回のシャーロック・ホームズは、鋭い観察眼と、謎解きで、英国紳士という今までのシャーロック・ホームズというよりも主演のロバート・ダウニーJr.の最新作『アイアンマン』のトニースタークみたいな感じです。
さて、この映画『シャーロック・ホームズ』は、それ以外にもとても意外な面があります。それは、実は、この映画のベースに聖書の黙示録があることです。シャーロック・ホームズの敵が映画の中で、読んでいる本があり、その箇所が聖書の黙示録の13章1節から3節で、『竜が獣に権威を与えた』所でした。竜が獣に権威を与えるとは、悪魔であるサタン(竜)が、反キリスト(獣)に絶大な権威を与える箇所です。そして、皆が反キリストに権力を与え、拝むきっかけが、「よみがえり」であると聖書にあるのですが、そのこともこの映画でのベースになっています。シャーロック・ホームズと黙示録の意外な組み合わせに、驚きました。医師のワトソンに、ジュード・ロウが出ています。

2009年 米国映画




■偉大な生涯の物語

元気が出る映画!

「はじめに言葉があった」から始まるこのイエス・キリストの生涯を描いた作品は、巨匠ジョージ・スティーブンス(『ジャイアンツ』や『シェーン』の監督)が5年をかけて製作したものです。
メル・ギブソンの映画『パッション』のような強烈な映像や音楽ではないのですが、観ていると聖書の言葉が入ってきて元気になります。
また、「ラザロの復活」の場面のように、ラザロがよみがえった時、こわがって逃げつつ、それでいて「メシアが来た!」と叫んでいます。実際こんな感じだったかも知れないと思わされます。一つ一つの映像が絵のようにとてもきれいで、また淡々と描いています。4時間近くの大作です。

1965年 米国映画




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