■カールじいさんの空飛ぶ家
冒頭の8分52秒だけでも感動100%!
映画館で観る前に、実はテレビでこの作品の冒頭の8分52秒を観ました。ほとんどセリフがなくて、音楽と映像だけなのですが、とても訴えかけるものがあってサイレントムービーのチャプリンの名作(例えば『街の灯』)を見ている感じで、とても感動しました。この冒頭シーンは秀逸です。
それとともに、この主人公のカールじいさんが「ただの頑固なじいさん」ではなくて、ああこういう人生を歩んできたのか…!と引き込まれてゆきます。冒頭シーンに続く本編で、カールじいさんが夢を見い出して頑固なまでにその夢に向かってゆく理由はなぜ?
何歳になっても人は夢に向かって歩み出す時、実に若々しく、困難があってもへこたれない・・・。この映画を観た後に、「そうだ!自分も夢に向かって進んでゆこう!」と思う方も多いのでは?
これがアニメ映画であることをすっかり忘れてしまうほど、登場人物の表情が素晴らしくよく描かれています。2009年に封切られた映画の中で最も感動と、勇気を与え、なおかつ面白い映画で、この映画は観ないと絶対に損です。
さてこの作品、面白く感動したあの映画『モンスターズインク』の監督の作品ということで納得!
2009年米国映画 |