■奇跡の人
「私は、自分の障害を神に感謝しています。私が自分を見出し、生涯の仕事、そして神を見つけることができたのも、この障害を通してだったからです。」 (ヘレン・ケラー)
三重苦を乗り越えたヘレン・ケラーとサリヴァン先生との実話。
生後19カ月で熱病のため目が見えず、耳も聞こえず、言葉も話せなくなり、両親もそんなヘレン(パディー・デューク)に全くなすすべもなく、そんな時に、サリヴァン先生(アン・バンクロフト)が現われました。三重苦の隔絶された世界に住む7歳のヘレンは、出口のない怒りと不満でけもののような状態でした。そんなヘレンに、先生は文字通り本当に体当たりで、物に名前があることを教えようとします。それは壮絶なバトルと言えるかもしれません。
ある日、井戸の所で、サリヴァン先生がヘレンの手に、井戸の水をかけます。その触れた冷たいものが、水(ウオーター)であることが生まれて初めてわかって、表情が変わり、へレンが「ウオー(ター)、ウオー(ター)と叫ぶ場面は感動します。
この作品で体当たりの演技をした、アン・バンクロフトと、パディー・デュークがそれぞれ、1963年度アカデミー主演女優賞と助演女優賞を受けています。
1962年米国映画 |